『近視の人は老眼にならないですよね?』と聞かれることがあります。
そんなことはありません。
老眼は年齢とともに手元にピントが合いにくくなることですが(『老眼』の回を参照下さい)、
近視の方はもともと近いところにピントが合いやすいので、症状が出にくいのです。
では、今までメガネやコンタクトレンズで近視を矯正していた場合、
老眼が出てきたらどのように対処したら良いのでしょうか。
遠くをハッキリ見えるように矯正すると、近くを見るにはよりいっそうのピントを合わせる力(調節力)が必要になり、つかれやすくなります。
逆に、遠くの矯正をゆるめると、近くは少し楽に見えるようになります。
近視の方の老眼の対処方法としては…よく患者様に提案するのはこのような方法です。
□メガネの場合□
① 遠くはメガネ、近くはメガネをはずして裸眼で見る。
② 遠くのメガネ度数を弱めて、近くにピントが合いやすいように調節する。
③ 遠近両用のメガネにする。
◇コンタクトレンズの場合◇
① 遠くのコンタクト度数を弱めて、近くにピントが合いやすいように調節する。
② 遠くはコンタクト、近くはコンタクトの上からかける老眼鏡をつくる。
③ 遠近両用のコンタクトにする。
いずれにしても、その方のライフスタイルによってどの選択肢が最適かを考える必要があります。
例えば、運転をよくされる方、細かい字の書類を見られる方、スーパーで値札をぱっと見たい方…それぞれのご希望に沿った方法を考えましょう。
メガネもコンタクトも、遠近両用のものは使い方にコツがあります。
なか眼科では、ご希望があればいつでもメガネを合わせ、処方箋をお渡ししています。
また、遠近両用のコンタクトレンズは2weeksの使い捨てタイプと、最近では1dayタイプも取り扱いを始めました。
コンタクトレンズは購入前に無料のお試しレンズもお使い頂けますので、今まで普通のコンタクトをお使いだった方はもちろん、コンタクトレンズが初めて、という方もお気軽にご相談ください。
写真は遠近両用のコンタクトレンズです。
これら以外でも取り寄せの上、お試し頂けます。
