健診で異常を指摘されたら…シリーズ、第3回目は高血圧性眼底です。
高血圧といえば、内科で指摘される病気。
それをなぜ眼科健診で指摘されるのでしょうか?
眼底にある網膜は、目のフィルムの役割をしている膜ですが、
ここにはたくさんの細い血管があり、動脈や静脈の状態が観察できます。
実は人間の体の中で、実際に血管の状態を観察できるのは、眼底だけと言われています。
そのため、高血圧による血管の変化や動脈硬化の度合いなどを調べるため、
健診で眼底の血管、とくに動脈の状態をチェックするのです。
軽度の高血圧性眼底の写真の例を示します。
このような眼底でも、自覚症状はありません。
また、眼科としての治療も特になく、全身の病気としての高血圧や高脂血症の治療を
主に内科の先生にお願いしていくことになります。
つまり、現在の血管の状態を把握するための検査なのです。
なか眼科でも、眼底の血管に高血圧による変化がでていないか、動脈硬化がないか、
いつでも調べることができますので、お気軽にご相談ください。
