白内障は、加齢とともに目の中の水晶体が濁ってくる病気です。
今回は、一般的に行われている手術の方法についてお話します。
どんな症状になったら手術が必要か、については『白内障』の回をご参照ください。
白内障の手術は、簡単に言ってしまうと、水晶体の濁りを取ってしまい、かわりに人工のレンズ(眼内レンズ)を入れる、というものです。
下の図を見ながら、もう少し詳しくお話しますと…
水晶体は、実は二重構造になっていて、水晶体嚢(すいしょうたいのう)という、薄いふくろの中に、濁った水晶体が詰まっています。
① 目に約3mmの小さな切開を入れます。水晶体嚢の前側(『前嚢』といいます)の一部を切り取ります。
② 特殊な超音波の機械を目の中に入れ、水晶体の濁った中身だけを粉々にして吸い取ります。
③ 中身が空っぽになった水晶体嚢に、人工のレンズを入れて終了です。
白内障の手術は、技術の進歩により、昔に比べるととても安全な手術になっています。
ただし、現代でもやはり難しい症例はたくさんあります。
実際に手術を受けることになった場合には、主治医の先生のお話をよく聞いておきましょう。
